2000年以降、電子部品製造・サービス事業は海外展開や機械化が急速に進んでおり、
弊社は新たな事業を模索する必要がありました。
EMSからの脱却、自社製品の確立を目指し、異業種交流や産学連携事業の模索に力を入れており、
その中でも特に地元秋田大学のシーズに着目しておりました。

当時、秋田大学の講師であった水戸部教授は、生体工学を専門としており、
人間の身体能力を工学的に解析し、人の役に立つ技術を追い求めておりました。
少子高齢化が進む秋田県。高齢者の粗大動作の研究を開始し、高齢者の歩行中の交通死亡事故が多い事に着目しました。

そこで、MIT時代に学んだシミュレータ技術を用いて
歩行環境シミュレータ『わたりジョーズ君』を開発しました。生体工学で交通事故ゼロに挑み始めたのです。

そして2005年、弊社元代表取締役である須田精一は、
水戸部教授の恩師である秋田大学元学長の吉村先生とのご縁をきっかけとして、
歩行環境シミュレータ『わたりジョーズ君』の共同研究・開発を開始致しました。
新規事業立ち上げの為、弊社エンジニアはVR技術・モーションキャプチャ技術を習得する為に何度も秋田大学へ通いました。

そして2007年5月、大分県警察本部の初導入が決定致しました。
同年2月に放送されたNHKの『ためしてガッテン』に水戸部教授と『わたりジョーズ君』が出演し、
それがきっかけとなりこの時の導入へと繋がりました。
その後も全国各地の警察本部様からお問合せがあり、導入が相次ぎました。
2013年には警察庁の新規事業であるシニア・リーダー育成モデル事業に『わたりジョーズ君』が選ばれ、15台という大型導入が決定。
これによって、『わたりジョーズ君』の知名度は更に向上し、全国導入まであとわずかという所まで来ました。

『わたりジョーズ君』が多数導入され、お客様からはたくさんのご意見・ご要望を頂いております。
よりよい製品となるよう、お客様からの声を形にするべく、
『わたりジョーズ君』の開発用アプリケーションソフトを一新しました。
UnityというVRに特化した最新の開発環境を導入し、よりリアルでより使いやすい『新わたりジョーズ君』を開発しました。
2015年9月にプレスリリースし、新型への受注も相次いでおります。

『わたりジョーズ君』は、歩行者向けの効果的な交通安全講習が可能となる
世界初の製品です。初めて『わたりジョーズ君』を導入して下さった大分県警察本部様では、
『わたりジョーズ君』と『仮想運転ドライバー体験車』の体験型講習会を受講された高齢者と、
受講されていない高齢者の交通事故発生率を比較すると、
受講者の交通事故発生率が、非受講者に比べて半減したとのご報告も頂いております。

『わたりジョーズ君』を全国の高齢者の方にご体験頂き、
高齢歩行者による交通死亡事故を撲滅する事が今後の目標です。

目標達成の為に、『わたりジョーズ君』全国導入を目指し、よりよい製品となるよう、今後も改良を進めていきます。
高齢化率No.1の秋田県から、高齢者の安全と安心を大切にするモデル都市として、世界へ発信していきます。