私たちは、今日まで様々な変革を行いながら、歩んできました。
これまで培ったモノづくりの力を礎に、これからも様々な分野に挑戦し続けます。
自分たちが考え、作り出したものを世に出す。ゼロから自分たちが何をすべきか考える。
その気持ちを忘れず、これからも進んでまいりたいと思います。

創業者である須田精一、辻兵吉により、1983年、秋田県ならびに旧協和町の誘致企業として創立されました。

当時須田精一は秋田県の青年実業家として由利工業(株)の代表取締役に就任して数年が経過した頃でした。その須田精一が師と仰ぎ父親のように慕う辻兵吉は、辻兵商事(株)の代表取締役であり、社団法人東京青年会議所の会頭も務めた秋田県を代表する実業家でした。
その2人が共同で立ち上げたエーピーアイ(株)には、2人の熱い想いや情熱で溢れておりました。

会社の早期立ち上げに向けて、工場の建設、従業員の募集などの為、須田精一は厳冬の地である協和へ西目から2時間近くかけて通いました。
特に従業員の採用に関しては須田精一自らが行い、立ち上げました。
「秋田を活性化するには経済だ!」「県内にたくさん会社を作りたい!」と、須田精一には人一倍の情熱がありました。
地域の皆様、お客様、株主様に恵まれたエーピーアイ(株)は、激変する経済環境下で製造品目を変えながらも社業の発展に邁進しました。

1999年5月、取締役工場長に石川幸雄が就任しました。
中興の祖 石川の時代の始まりです。

当時は主力製品であった東芝深谷工場様から受注していた「偏向ヨーク」製造が激減し、それに代わる製造品目もなく、大変厳しい経営環境でした。
そこで石川は、“意識の壁を破ろう!”というスローガンを掲げ、従業員が持つ能力を更に発揮させようと『挨拶、清掃、躾』を従業員へ徹底させました。やるからにはナンバーワンを目指し、グループの中心である由利工業(株)を目標としました。

結果、お客様やお取引先の企業の皆様から「エーピーアイ(株)は変わった」とおっしゃって頂けるようになりました。

お客様への心配り、製品への愛情を込めた生産活動は、東芝大連工場様への技術指導、TDK大連工場様への立ち上げ指導の要請を頂く事に繋がり、多数の新しいお客様との出会いにも繋がりました。
売上増加、生産拡大、設備投資と、石川の経営手腕により危機的状況にあったエーピーアイ(株)は大きな変貌を遂げます。また、社員旅行、協和七夕花火、望年会、夏祭り等、福利厚生を充実させるなど、石川は“ヒト”を大切にする経営者でした。

そして2005年、秋田大学の吉村元学長から『歩行環境シミュレータ』へのチャレンジ案件を頂きました。

長年下請け企業として技術を培ってきたエーピーアイ(株)にとって初めての開発案件です。VR技術、ソフトウェア開発技術を習得する為、技術者を何度も秋田大学へ通わせました。
下請けからの脱却、自社ブランドの構築、メーカーへの第一歩です。

そして2010年10月、石川は大きな決断をします。
27年間にも及ぶ電子部品の製造から完全に撤退し、土地と社屋を売却致しました。共に歩んできた仲間との決別は辛い事でしたが、その過去に決別し“始まりの一歩”、新たな船出と決意し、現在の地である旧船岡小学校へ入居、研究開発型企業へと事業内容を大きくシフトチェンジ致しました。

「10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史なる」
そして、石川はその30年目を後進に託しました。

2011年8月、代表取締役に須田哲生が就任しました。
須田哲生は石川幸雄のDNAを大切にしながら、これからの社会に『強く必要とされる会社』を創っていく事を目標としております。
産学連携をベースとした開発型企業として『自ら考え動く組織』をつくること、お客様のニーズにスピーディに対応できるよう『フットワーク』を大切にし、社員一丸となって業務に精進していくことを大切にしております。
現在は、ヘルスケア分野や交通安全分野を中心とし、エーピーアイ(株)の技術を世界へと発信すべくグローバルな事業展開を進めております。
2015年には『歩行環境シミュレータ』が『日本弁理士会会長奨励賞』受賞、また、同年に企業活動成果発表会にて『歩行環境シミュレータ わたりジョーズ君』が秋田県知事賞を受賞、
2016年2月には一般社団法人企業価値協会様より『特徴的価値を有する企業』として企業価値認定証を授与して頂きました。

そして2016年5月26日、代表取締役が須田哲生から伊藤昭彦に変わりました。今までの地道な種まきの活動を具体的な成果に変えるべく、今後も、世界でたった1つの「ONLY ONE製品」を開発する事を得意分野とし、秋田県から世界へと挑戦していきます。